博物館・美術館の整備再生

静岡市美術館(2011年度グッドデザイン賞受賞)

誰もが気軽に立ち寄れる"ちょっと面白い街の中の広場”として、
新しいかたちの都市型美術館

プロジェクト概要

静岡市美術館は、「人・地域が躍動する芸術文化の創造・発信」を基本理念に設立されました。

初めて美術館を訪れる方から熱心な美術ファンまで、また美術館の将来を担う子ども達からお年寄りまで、誰もが気軽に立ち寄れる"ちょっと面白い街の中の広場”として、新しいかたちの都市型美術館をめざしています。

街にひらかれた美術館として、明るく開放的で、誰もが元気になれるような、そしてそこで展開されるあらゆる活動が誰に対しても優しくあることを約束する居心地の良い空間となるよう、展示室のみならず、エントランス、ミュージアムショップに至るまで、コンセプトに裏打ちされたデザイン・空間づくりがなされています。市民に愛される美術館として定着し、その存在感を強めています。

所在地
静岡県静岡市
事業主体
静岡市
事業年度
平成18~22年度
開館年月
平成22年5月
延床面積
3,393㎡
受託業務
基本計画、運営実施計画、内装・展示設計、開館準備コンサルティング
ウェブサイト
https://shizubi.jp/

背景と課題

静岡市は徳川家康に始まり、現代はちびまる子ちゃんからガンダム、大道芸に至るまで芸術文化の多様性は素晴らしいものがあります。美術館には親しみやすく街へ開放されると共に、それらの活動をしっかりと受けとめる骨格を持ったデザインが求められました。

解決策・実現策

ニュートラルな白と黒を基調として幾何学的に連続するアートフレームをデザインの骨組に据えることにより、空間に奥行きとリズムを持たせながら、様々なアート活動を柔軟に受けとめ際だたせる背景・額縁として、アートと市民、美術館を一体化する空間を実現しています。

エントランス

印象的なエントランス。天井を支える構造体である柱に照明と電源等、作品展示・空間演出のための機能を持たせた門型展示フレーム。視覚的効果と機能性を両立。多様なイベントが展開できるアート活動空間。

撮影者:エスエス企画
写真:静岡市美術館
写真:静岡市美術館

展示室

ゾーンごとに調光可能な天井ベース照明、ライティングダクト等の組み合わせにより、展示資料、企画展の目的に応じて最適な展示環境を実現。

撮影者:エスエス企画
写真:静岡市美術館
写真:静岡市美術館

VI・デザイン等

VIを効果的に用いたミュージアムショップ。ロゴマークは「富士山」をモチーフとしている。 撮影者:エスエス企画
可能な限り壁面に窓を設け、複合ビル内の空間的な圧迫感を低減。ファニチャーもキーカラーである白と黒で統一した。 写真:静岡市美術館

設計スタッフ

小林 宜文デザイン・設計

神社仏閣に関わる国指定文化財の保存環境整備に多く携わり、博物館、美術館の設立に関わるコンサルティングを担当。
伝統文化からサブカルチャーまで文化芸術が社会そして生活に幅広く取り入れられるために尽力。

一ノ瀬 裕行デザイン・設計

文化財の保存公開環境整備を専門として、博物館や社寺の宝物殿等の基礎調査、計画、設計・監理等を担当。文化財のおかれる現況と顧客ニーズの丁寧な把握を元に、文化財と人にとってより最適な環境の実現に取りくむ。